ジュリアン・アサンジの逮捕
ウィキリークスは、一連の情報公開成功により、その地位を世界で不動のものと
しましたが、一方で、多くの問題も抱えています。
特にアサンジ氏にとって、性暴力による逮捕は、寝耳に水といったところでしょう。
アサンジ氏は、事前に、自分が逮捕されるという情報を得ていたものの、
罪状までは知らなかったのです。
罪状の詳細は、二人のスウェーデン人女性に対して、彼女たちの合意なく、
性行為にいたった、というものです。
もっとも、性行為を強要したという印象を与えがちですが、実際には、当事者である
女性は二人とも、アサンジ氏と合意のもとで関係を持ったということは認めています。
争点となっているのは、アサンジ氏が避妊を嫌がったために破れたコンドームを
わざと使った、という主張です。
二人の女性は、避妊を行わなかったことにより、妊娠やエイズ感染への不安などを
残し、精神的苦痛を強いられたとしています。
アサンジ氏は、容疑を全面的に否認していますし、世界中から迫害を受け始めた
このタイミングでの逮捕、しかも逮捕状が取れるか否かの小規模な罪での逮捕な
だけに、世論では、この逮捕はアサンジ氏の息の根を止めるための口実なのでは
ないか、という見方が支配的になっています。
ただ、この問題をウィキリークス内でどう扱うかについては、組織内部で意見の
相違もあり、ウィキリークス側にダメージとなった事件であるともいえるようです。
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