アフガニスタンの戦争内幕
2010年7月25日、ウィキリークスは、アフガニスタン戦争の詳細を記した文章を
発表しました。
中身は、90,000点を越える、2004年〜2010迄のアフガニスタン戦争に関する
報告書です。
その中には、米軍が記者会見で偽の報告を行ったことを示すものもあり、
私たちが知る限りにおけるアフガニスタン戦争の事実とは異なる新たな事実が
殆どを占めています。
例えば、2007年に起きた、イスラム神学校の砲撃事件について。
米政府は「空襲を実行したのは、そこがアルカイダのアジトである可能性が
あった場所で、不正な活動の確認も取れていた」と述べていました。
しかし、2010年にウィキリークスが入手した資料によると、それは単なる空襲
ではなく、極めて策略的な「暗殺計画」だったのです。
砲撃をしたのは、その存在自体が極秘にされていた特殊部隊で、暗殺者リストの
筆頭に挙げられている、アルカイダの司令官の潜伏が確認された時のみに砲撃が
許可されていました。
つまり、アルカイダの活動拠点にはなっていなかった普通の神学校を事実誤認
のまま砲撃したということをあたかも「砲撃しなければならない状況下にあった」
というふうにでっち上げていたわけです。
このように、報道された、あるいは会見で説明された事実とは異なる新たな
事実が含まれる文書がウィキリークスに大量に渡り、精査された後に公開され、
一般市民の度肝を抜くことになりました。
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