アイスランドでの活動
ウィキリークスは、2009年8月1日に、アイスランド最大の銀行、カウプシング
銀行の不正融資事件に関する文書を公開しました。
この不正融資が、後にアイスランドという国家の経済を破綻させる引き金となり、
債権者を多く抱えるイギリスやオランダでは大規模な抗議活動が連日行われました。
この文書のリークがきっかけで、アサンジ氏と、ウィキリークスのNo.2である
D・ベルク氏がアイスランド国民から賞賛を浴びることになりました。
このとき、二人には、ある構想が芽生えます。
それが、「ジャーナリズム・ヘイブン(ジャーナリズムの天国)」という
構想です。
二人はアイスランドに招待され、学生の活動家、スマリ・マッカーシーや
ヘルベルト・スノラッソンらと、アイスランドをジャーナリズム・ヘイブンにする
構想について有意義なディスカッションを交わしました。
更に、テレビ出演のオファーを受けた二人は、公の場でジャーナリズム・
ヘイブンの構想を強く訴えかけました。
このことで翌日から、アサンジ氏とベルク氏は、国民的英雄の扱いを受けるように
なります。
国民はウィキリークスの方針に賛同し、ウィキリークスの活動に協力的な政治家も
出てきました。
後述する、女性活動家の、ビルギッタ・ヨンスドティル氏もその一人です。
国家レベルでウィキリークス支持を表明した国は、アイスランドが初めてでした。
以後、アイスランドは、ウィキリークスにとって、大事な活動拠点のひとつに
なります。
スポンサードリンク