ケーブルゲート事件
2010年11月4日、ウィキリークスは「近いうちに大量の情報公開をする」という
告知を出し、11月28日、米外交官による公電を219点公開しました。
これが、ウィキリークスが「ケーブルゲート」と名づけた一連のリークの
始まりです。
ウィキリークス側は、合計25万以上にも及ぶ公電を入手していて(ブラッドリー・
マニングのリークによるもの)、それを一斉に公開するのではなく、少しずつ
公開し続けています。
その理由は、件数があまりに膨大なため、精査に時間がかかることも挙げられる
ものですが、公開期日決定には、アサンジ氏の思惑が絡んでいる部分も大きい
ことでしょう。
この公電を公開するに当たり、ウィキリークスは、5つの世界主要メディアと
協力体制をとりました。
ガーディアン(英)、ニューヨーク・タイムズ(米)、シュピーゲル(独)、
ル・モンド(仏)、そして、エル・パイス(西)です。
こういった世界のジャーナリズムを担う紙面と提携した理由は、相互の利益に
合致したからです。
ウィキリークスは、各メディアに情報を提供する代わりに、その膨大な資料の
情報精査に協力してもらいます。
メディアとしては、スクープになる情報を大量入手できるのですから、これは
交換条件として十分に成立します。
このウィキリークスとメディアの協力により、情報は信憑性を最大限に持つ形で
公開されたのです。
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