メディアとの提携
ウィキリークスが最もこだわることの一つは、情報公開の方法にあります。
リークされた情報を精査して、完全な形で世間に公表するだけでなく、
アサンジ氏が頑なにこだわっている部分が、まさにその「公開方法」なのです。
アサンジ氏は、自分たちのサイト「wikileaks.org」に情報を載せるだけでは
満足ができませんでした。
どのような方法をとればセンセーションを巻き起こすかを常に考え、その結果、
自分たちには、然るべきメディアと提携すべきだという考えに至りました。
そこで名乗りを挙げたのが、ニューヨークタイムズ紙(米)、ガーディアン紙(英)、
そしてシュピーゲル誌(独)です。
ウィキリークスにとって過去最大規模の、「コラテラル・マーダー」(後述)の
公開は、この三社との共同作業によるところが大変大きなものでした。
その後の情報公開では、フランスとスペインのメディアの協力も得ています。
膨大な資料の精査、それらの再構築、そして、世界各国への公開日程など、
綿密な打ち合わせを重ねたことで、情報発信の強度は完璧なものとなりました。
更に、アサンジ氏がワシントンDCのプレスクラブで記者会見をし、世界中の
注目の中、自ら「コラテラルマーダー」の詳細を報告、このようなメディアに
情報を発信する手段をより凝ったパフォーマンスのもとで行うことで、世間からの
注目を引きつけることに、常に成功しているのです。
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