エルマー文書の公開

エルマー文書の公開

「エルマー文書」とは、2008年2月に公の場所に姿を現した、スイスの
ユリウス・ベア銀行の不正融資行為に関する内部資料のことです。

元ユリウス・ベア銀行ケイマン諸島支店のルドルフ・エルマー氏がリークした
資料であることから、「エルマー文書」と呼ばれています。

1994年にケイマン諸島の経理部に着任したエルマー氏は、後に支店長に昇進、
2003年に銀行を解雇されるまでに、脱税などによる不正な貯蓄を行っていた
顧客のデータのコピーや不正を示す文書を持ち去っていました。

2008年2月の時点で流出した文書は、実際にエルマー氏が持ち出したものと、
内容的に若干の差異がありました。

類似データを、別の人がウィキリークスにリークしたと思われます。

しかしながら、ユリウス・ベア銀行の不正を暴くには十分な追い風となり、
ユリウス・ベア銀行は窮地に追い込まれます。

情報を漏洩された銀行側は一度は提訴に踏み切ったものの、世論の圧力に
屈する形で、結果的には訴えを取り下げました。

この一件でユリウス・ベア銀行の株価は大幅に下落、捜査に乗り出していた
ドイツの連邦情報局も、完全に敗北という結果を残すことになります。

エルマー文書公開直後に、ウィキリークス側は提訴されたことで一度サイトを
閉鎖していましたが、すぐに再開しました。

情報がウィキリークスの手によって公開されるということがどういうことなのか、
世界中の人々は知ることになり、エルマー文書の一件は、ウィキリークスの
知名度アップのための大役を果たしたのです。

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