サラ・ペイリンのプライベートメール
2008年9月、アメリカの政治家、サラ・ペイリン氏のYahoo!個人アカウントが
何者かによってハッキングされ、その後ウィキリークスからその内容が公開
されました。
ウィキリークス側の主張によると、公務でのやり取りを一部個人メールで
やることにより、事実を不正に隠匿していたとのこと。
ペイリン氏はアカウント情報を盗まれた被害者ではありましたが、個人アカウントを
公務に使っていたことが明るみに出て、結局世間から非難を浴びたのはペイリン氏の
ほうでした。
また、公開されたスクリーンショットの真偽に関して、内容が本物であることを
リークされたメール内に登場する政治家、エイミー・マコーケル氏は認めています。
ハッキングの一件は捜査が続けられ、当時大学生であったデイヴィッド・カーネル
という男が逮捕されました。
取り調べで、カーネル氏は、ペイリン氏の個人アカウントに侵入し、パスワードを
リセットしてメール内容を入手、その後ウィキリークスに提出したと証言しています。
彼は2010年に実刑判決を受け、現在はケンタッキー州の連邦刑務所に入所しています。
ウィキリークスは度々アメリカの大物政治家に関する非公開資料などの入手に成功し、
その内容を順次公開してきましたが、今回もハッキングされたという実害より、
そのメール内容が重視され、結果的にペイリン氏にダメージを与えることになりました。
ウィキリークスによる情報公開が底力を発揮した一例であるともいえます。
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