日本に関するリーク
前述した「ケーブルゲート事件」で、現在のところ日本に関するリークも
幾つかあります。
一つは捕鯨問題。
日本の捕鯨活動に強硬姿勢で挑み、妨害するアメリカの反捕鯨団体
「シー・シェパード」の活動の取締強化を、非公式に米政府に要請している
公電が公開されています。
そして、国際原子力機関(IAEA)事務局長に就任した天野之哉氏のアメリカ政府の
政策を全面支持する発言に関する公電、旧鳩山政権と北朝鮮の関係を一部暴露
した公電などです。
いずれの公電も、公に偽の発表をしたというものでもなく、また捉えようによっては、
全く異なった事実も導き出せるような発言とも取れるものもあります。
現にIAEAの天野氏は、アメリカの対イラク政策を支持する言葉を含む発言を
していますが、その真意について、「受け取り方は人それぞれだ」と、公電の
内容を特に否定はしていません。
公式な要請ではなく、公式な見解と異なる結果を生むものも何一つ含まれておらず、
国際的な大問題には発展していないのが幸いです。
しかし、この一連のリークが物語るのは、「どんな発言も筒抜けである」という
ことです。
国の名誉を揺るがす発言や非公式の活動も、ウィキリークスの手にかかれば
あっという間に暴かれてしまうことを、それぞれの公電公開は意味しています。
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